• 医師 小林正弘 による あざ・シミのレーザー治療 相談室

あざに対する健康保険適応のレーザー治療に、治療回数の制限はありますか。

血管系の赤あざ、毛細血管奇形(単純性血管腫)、乳児血管腫(いちご状血管腫)、毛細血管拡張症に使用される色素レーザー(Vビームレーザーなど)に、治療回数の制限はありません。消失するまで、何回でも照射することが可能です。

色素系のあざ、太田母斑(青あざ)、異所性蒙古斑(青あざ)、扁平母斑(茶あざ)、外傷性色素沈着症(鉛筆を刺して色が残った。道路で転んでタールが残ったなど。)には、ルビーレーザー、アレキサンドライトレーザー、ヤグレーザーの3種類のレーザーに保険適応があります。

このうち、ルビーレーザーにのみ、照射回数の制限があり、太田母斑、異所性蒙古斑、外傷性色素沈着症に対しては5回まで、扁平母斑に対しては2回までの治療制限があります。

残りの2種類、アレキサンドライトレーザー、ヤグレーザーには、治療回数の制限はありません。ただし、この2つのレーザーには、残念なことに、扁平母斑に保険適応がありません。

保険適応は、従来のQスイッチレーザーに加えて、ピコ秒レーザーも適応となっています。