臀部(おしり)の蒙古斑は、ほとんどの場合、成長により自然消失します。
臀部(おしり)以外の異所性蒙古斑は、消失しない場合が見られます。
レーザー治療には、副作用があり、自然消失するものを治療したことにより、副作用を残してしまうことがあります。レーザー治療による色素沈着や色素脱失を残すことがあります。
治療すべきかどうかを慎重に判断する必要があります。判断の基準は、次の3点です。
(1) 色の濃いもの。色の濃いものは自然消失しない可能性が高くなります。
(2) 目立つ部位にあるもの。蒙古斑は、自然消失する場合でも、10~12歳頃までかかることがあります。周りの子からあざを指摘されることもあるので、目立つものは早めに治療することがあります。
(3) 面積の広くないもの。面積の広いものは、長い治療時間を要し、お子様に長い治療の痛みがあります。面積の広い場合は、やや濃くても経過を見る場合があります。逆に、面積の広くないものは、治療時間が短いので、やや濃いくらいでも治療することがあります。
上記の基準により、治療をすべきかを判断しますが、治療をする場合は、早期のほうが、皮膚の厚みが薄く、また、新生児は肌色の色素が少なく、副作用の生じることが少ないことから、早期の方が良好な結果が得られます。