米国キャンデラ社のVビームレーザー（血管病変用のレーザー）や、GentleLase、GentleMax（脱毛用のレーザー）に装備されている皮膚冷却システムです。
レーザー照射時の熱による合併症を防ぎます。レーザー照射をすると、照射部に熱が発生して、痂皮（かさぶた）ができたり、水疱（水ぶくれ）ができることがあります。また、その跡が、やけどの瘢痕（きずあと）になってしまうことがあります。
レーザー照射する直前に、照射部位に、冷却ガスを一定量噴出して、照射部位を冷やしてから、レーザーが照射されます。照射部位には、従来通りの熱が発生しますが、冷たい温度から、やけどにならない温度までしか上がらなくなり、安全に治療することが可能になりました。
また、一定量噴出されるということも重要なポイントです。熱は、副作用の原因になりますが、効果も熱によるものです。一定量の噴射で、皮膚表面は冷やして合併症を減らし、ターゲットである、皮膚深部の血管や毛根は、冷やしません。従来のレーザーと比較して、合併症の出現が大きく減っています。